GENERAL

世界の文字の入門書籍をご紹介。

世界の文字をたずねて

世界の文字をたずねて

中西亮著. 松香堂. 1983

世界の諸言語の日刊新聞を収集・掲載し、諸言語の文字を紹介した書籍「世界の文字」で訪れていなかった国を巡り文字資料を収集していく過程を記した一種の文字旅行記。

文字に魅せられて

文字に魅せられて

中西亮著. 同朋舎出版. 1994

世界の諸言語の日刊新聞を収集・掲載し、諸言語の文字を紹介した書籍「世界の文字」や「世界の文字をたずねて」の続編的・まとめ的文字旅行記。仕事に関わる事柄といえどもその情熱に敬服せずにはいられない。

文字学のたのしみ

文字学のたのしみ

矢島文夫著. 大修館書店. 1977

著者曰く、「文字の歴史的発展とその役割について、あまり教科書風にならずに、エッセー風に書いてみ」たのが本書ということである。内容は著者の専門分野である古代オリエント文字およびセム文字が中心であるが、文字自体だけでなく書写材料などにも言及している。

文字の歴史

文字の歴史

A. C. Moorhouse著. 禰津正志訳. 岩波新書. 1956

世界の文字の歴史を無文字時代からまとめた定番書籍。視野の広い論考が特徴だが、文字体系の優劣を論じている箇所があるのがちょっと残念。現在ほぼ絶版状態だが古書が手頃な価格で出回っているので一安心。

文字

文字

Charles Higounet著. 矢島文夫訳. 文庫クセジュ. 1956

世界の文字の歴史を前半で追いかけ、後半はアルファベット式文字の歴史を追った、コンパクトな書籍。

文字の歴史—ヒエログリフから未来の「世界文字」まで

文字の歴史—ヒエログリフから未来の「世界文字」まで

Steven Roger Fischer著. 鈴木晶訳. 研究社. 2005

世界の文字の歴史を記号・絵文字時代からまとめた書籍。「未来のシナリオ」と題した最終章があり文字の未来を考察しているのが興味深い。

文字の歴史

文字の歴史

Georges Jean著. 矢島文夫監修, 高橋啓訳. 創元社. 1990

世界の文字の歴史から書写・印刷、そして文字の解読まで網羅した書籍。この書籍のシリーズ(「知の再発見」双書)の特徴でもあるが、コンパクトな判型に図版を大きく大量に掲載しているので、パラパラめくるだけでも楽しい。

図説 文字の起源と歴史―ヒエログリフ、アルファベット、漢字

図説 文字の起源と歴史―ヒエログリフ、アルファベット、漢字

Andrew Robinson著. 片山陽子訳. 創元社. 2006

文字の歴史と称しているが、副題の通りヒエログリフ、アルファベット、漢字などの有名どころを主に扱っている。単に時系列的に文字の歴史を追っていなくて、「文字のしくみ」「失われた文字」「今日の文字」の3部構成になっている。図版も豊富で取っつきやすい書籍。

文字の世界史

文字の世界史

Louis‐Jean Calvet著. 矢島文夫監訳, 会津洋訳, 前島和也訳. 河出書房新社. 1998

世界の文字の歴史を絵文字・身振りの時代から網羅。また「はじめに」と題して、西欧社会における文字の地位や優劣など、文字の考え方について考察しているのが興味深い。

講座言語 第5巻 世界の文字

講座言語 第5巻 世界の文字

西田龍雄編. 大修館書店. 1981

世界の文字の歴史について、各言語・文字の専門家が分担して執筆。専門的な内容も含まれているが(文字の音韻論的な考察など)、一通りの文字が概観できる。


DICTIONARY

世界の文字の字典的なものをご紹介。

世界の文字を楽しむ小事典

世界の文字を楽しむ小事典

町田和彦編. 大修館書店. 2011

古代文字の伝播の謎、文字を創った人々・敢えて拒否した社会、絵文字・書道など多彩な文字のかたち、女文字や神聖文字の誕生秘話から1文字の誤解が引き起こした騒動、ネット上で成立した多文字社会まで、人と文字のドラマを多くのエピソードを織り交ぜて語る。第2部では、現代世界で使われている44の文字を図版入りで紹介。
大修館書店の内容説明より

図説 世界の文字とことば

図説 世界の文字とことば

町田和彦編. 河出書房新社. 2009

世界には、5000から7000の言語があるといわれる。その中から45の言語をとりあげ、優美な文字、かわいらしい文字、不思議な文字など、さまざまな文字と、それを書き、話す人々の世界。
河出書房新社の内容説明より

世界の文字の図典 普及版

世界の文字の図典 普及版

世界の文字研究会編. 吉川弘文館. 2009

世界の文字はどのように生まれ、発達してきたのか。古代文字から現代の文字まで歴史上に現れた全ての文字を網羅し、わかりやすく解説。発生の由来と変遷、読み方・運用・文例、伝播と影響などを詳述し、数字や記号、便利な付録も充実。1200点の鮮明な図版でわかる、読んで、見て楽しい文字の大図鑑。
吉川弘文館の内容説明より

世界の文字の歴史文化図鑑

ビジュアル版 世界の文字の歴史文化図鑑―ヒエログリフからマルチメディアまで

Anne‐Marie Christin著, 澤田治美 日本語版監修. 柊風舎. 2012

楔形文字の発展、中国と日本の複雑な表意文字、いまだ解読されていないイースター島のロンゴロンゴ、カフカス地方やサハラ砂漠以南の文字、西洋のアルファベット、アラビア文字、豪華な彩飾のケルズの書、活版印刷の登場、マルチメディアにいたるまで。文字研究の第一級の専門家たちが、豊富な図版とともにわかりやすく解説する、世界の文字をめぐる壮大なドラマ。
Amazonの内容説明より

世界の文字

世界の文字

中西亮著. 松香堂. 1975

世界の諸言語の日刊新聞を収集・掲載し、諸言語の文字を紹介した書籍。また、英語版もある。なお、収集物は現在国立民族学博物館に寄贈され、中西コレクションデータベースとしてネット上で公開されている。

言語学大辞典(別巻)【世界文字辞典】

言語学大辞典(別巻)【世界文字辞典】

河野六郎編. 三省堂. 2001

ワタクシ憧れの辞典。いつかは手元に置きたい1冊。

世界の諸文字を詳細かつ具体的に解説した、本格的な文字辞典。古今東西の約300項目を五十音順に配列。その名称・系統・歴史・使用状況・文字組織・字形などを、文字表や文字見本(図版)を駆使して記述。
三省堂の内容説明より