ガンプラの現キット1/144相当のフォースインパルスガンダムにはHG・RG合わせてバージョン違いが3つあるが、その違いを主にスタイルを比較しながら解説。どちらが好みか、どちらを買おうか、悩んでいる人は必見だ。
(1/144相当のキットとして、SEED系はHG・RG以外に「コレクションシリーズ」があるが、入手できていないので除外)

因みにこの記事では、各キットを以下の略称で呼んでいる。
HG 17SEED HGシリーズNo.17のフォースインパルスガンダム
HGCEHGCE(HGUCシリーズに組み込まれている)No.198のフォースインパルスガンダム
RGRGシリーズNo.33のフォースインパルスガンダム

全体的な印象

HG 17 全景
HGCE 198 全景
RG 33 全景

HG 17:胴体が短く、足細めだが腕は太く、頭が大きめで顔の表情が他と異なりガンダムぽくない。ウイングは小さめ。
HGCE:現代風なスッキリしたバランスの良いスタイル。ウイングは長いが色分けがなされていないのが惜しい。
RG:現代風なスッキリしたバランスの良いスタイル。ウイングは大きく長い。最新版だけあってディテールやエッジがシャープでポロリは一切なし。

成型色の比較

3体とも色合いが異なるという、珍しいタイプである。ここまで違うのは、何か意図があるのだろうか。

HG 17:胸部などの鮮やかな青。胴部などの朱に寄った赤。アンテナなどの鮮やかな黄。標準的な白。関節などのニュートラルグレー。ウイングの濃灰色。
HGCE:全体的に淡めな色合い。胸部などの淡い青。胴部などの朱に寄った赤。アンテナなどのレモン色のような黄。かなりグレーがかった白。関節などのニュートラルグレー。ウイングの濃灰色。胸部コクピットや肩部や前部スカートの非常に淡い青紫。
RG:全体的にコントラストのついたメリハリのある色バランス。胸部などの深い青。胴部などの赤。アンテナなどのオレンジがかった黄。ほんのりグレー味のある白と赤みのある淡いグレー。関節などのニュートラルグレー。ウイングの黒。胸部コクピットや肩部や前部スカートの水色。

各部形状の比較

HG 17 頭部・肩部・腕部・胴部
HGCE 198 頭部・肩部・腕部・胴部
RG 33 頭部・肩部・腕部・胴部

頭部

HG 17:頭が大きめで顔の表情が他と異なりガンダムぽくない。アンテナとサイドの色分けはなされていない。
HGCE:小さめでガンダムぽい表情。サイドの色分けは無し。
RG:小さめでガンダムぽい表情。

肩部・腕部

HG 17:肩部の色分けはなされておらず、全体の形状は長方形ぽい。肘関節は一重で90度曲がる。腕が全体的に太め。
HGCE:肩部は一番大きい。腕は細く単純な四角形状。肩のダクト部が長め。色分けされている。
RG:肩部は意外に小さめ。肩部上部は外側へ行くほど下がっている。腕は細いが前腕部は曲線で構成されていて筋肉があるような力強さがある。

胴部

HG 17:腹部の高さが短い。襟と胸、連邦マークの色分けは無いが、腹の色分割は、3形態に出来るため、なされている。
HGCE:細めで長い。色分けはほぼ完璧。連邦マークはグレー。
RG:細めで長い。色分けは完璧。

HG 17 右側
HGCE198 右側
RG 33 右側

シールド

HG 17 シールド
HGCE 198 シールド
RG 33 シールド

HG 17:色分けは十字マークのみ。伸縮は短いバージョンのものが別途付属で一部部品共用で選択式。
HGCE:色分けは裏面以外は完璧。伸縮は短いバージョンのものが別途付属で一部部品共用で選択式。
RG:色分け完璧で、伸縮機構ありで差し替え無し。

ウイング

HG 17 ウイング
HGCE 198 ウイング
RG 33 ウイング

HG 17:翼が小さく短い。色分割なし。
HGCE:翼は長い。翼などの色分けは一部されていない。
RG:翼は長く大きい。色分け完璧。

脚部

HG 17 脚部
HGCE 198 脚部
RG 33 脚部

HG 17:細めで、スッキリしている。足首より下は大きめ。サイドスカートは一番小さい。
HGCE:細くスッキリ。足首より下も細く小さい。脛が結構長い。一部色分けはされていない。
RG:細くスッキリ。足首より下も細く小さい。脛が若干短い。色分けは完璧。サイドスカートは一番大きい。

おすすめは…

RG版最高、というかフォースインパルス最高!

断然RG版。
スタイルもディテールもバッキバキ。さすが最新版のキット。でもあっさりスッキリしたHGCE版も捨てがたい。

というか、今までSEED系ではエールストライクがお気に入りだったが、フォースインパルスがこんなにカッコいいとは思わなんだ。

ということで、SEED系第1位はフォースインパルスになりました。